会社に出勤してオフィスで仕事をするのではなく、時間や場所にとらわれない働き方を「ノマド」といいます。パソコン1台で好きな場所、好きな時間に仕事ができるため、自由な働き方ができることから、サラリーマンの方の中にも憧れている人がいるのではないでしょうか。

「サラリーマンからノマドってなれるの?」

「ノマドに憧れてるけどどうやってなるの?」

このような方に向けて、ノマドになるまでのステップを解説していきます。ノマドへ一歩近づきましょう!

ノマドって何?サラリーマンのあなたに知ってほしい!

ノマドって何?サラリーマンのあなたに知ってほしい!

ノマドはサラリーマンとは大きく働き方が異なるため、イメージがつかない方もいるかもしれません。まずは、ノマドの意味を説明をしていきます。

場所や時間に縛られずパソコン1台で仕事ができる働き方を「ノマドワーク」と言います。また、ノマドワークという働き方をしている人を「ノマドワーカー」略して「ノマド」と呼んでいます。

現在はコロナ禍によってオンライン化が進んだり、ワークライフバランスが重要視されたりする時代になり、「ノマド」に注目が集まっています。

「フリーランス」と混合されることもありますが、フリーランスとは企業との契約形態です。フリーランスでも企業に出向いて働く方もいれば、正社員でもオフィスに出社する必要がない場合はノマドワーカーとして働く方もいます。ですので、フリーランスは契約形態、ノマドワークは働き方と覚えてください。

しかし、同じノマドでも正社員よりフリーランスの方が時間や場所の制約もないので、より自由度の高いノマドワーカーと言えます。

サラリーマンがノマドになるメリット

サラリーマンがノマドになるメリット

次に、サラリーマンがノマドになるとどんなメリットがあるのでしょうか?3つのメリットをご紹介します。

①時間場所服装に縛られない

ノマドは出社の必要がないので、時間・場所・服装に縛られずに働けます。成果物や結果で評価される世界なので、締切までにきちんとした結果を出せれば、どんな時間や場所で作業をしても問題ありません。自身のスケジュールで縛られずに自由に働きたいと思っている方にとっては、メリットですよね。

②人間関係のストレスが少ない

ノマドは基本的に一人で最後まで遂行する仕事が多いため、サラリーマンに比べて人間関係のストレスが少ないです。また、一人で静かな場所を選んで仕事をすることもできます。

サラリーマンは人間関係のストレスを抱えている人も多いので、これはノマドの魅力と言えます。

③収入が増える可能性がある

フリーランスでノマドをする場合は労働時間が決まっておらず、固定給ではないため働けば働くほど収入に繋がります。また、スキルがつくと高単価の仕事を獲得することもできるので、サラリーマンの時と同じ時間働いても高収入を得ることが可能です。

サラリーマンがノマドになるデメリット

サラリーマンがノマドになるデメリット

サラリーマンがノマドになると、メリットだけではなくデメリットがあるのも事実です。ノマドになるために行動する時は、しっかりデメリットも理解しておきましょう。

①全て自分でしなければならない

フリーランスとしてノマドになる場合は、仕事の獲得から納品まで全て自分でしなければなりません。

また、トラブルが起きた時の対処や業務の相談なども自分で解決しなければいけないので、メインの業務に支障をきたしてしまうことがあります。

②自己管理が問われる

ノマドになると自由な分、時間管理や体調管理などの自己管理能力が必要になってきます。

サラリーマンとして仕事をしていると、基本的にいつどんな業務をするかまで決まっているので、たとえモチベーションが上がらなくても出社して仕事をこなさなければいけない環境があります。

しかし、ノマドは時間や場所も自由に決められる分、モチベーションが上がらないような時でも、納期までになんとか自分で仕事を進めなければいけません。

③社会的信用が低い

フリーランスとしてノマドになると、会社がバックにつかなくなるため収入が安定しないとみなされ、社会的な信用は低くなり、クレジットカード作成や住宅ローンなどの審査に通りにくくなります。

サラリーマンがノマドになるまでのステップ

サラリーマンがノマドになるまでのステップ

続いては、サラリーマンがノマドになるためのステップを徹底解説します。

1.ノマドになる目的や計画を明確化する

なんのためにノマドになりたいのか、まずは目的を明確にしましょう。

勢いだけで会社を独立してフリーランスになっても、目的が曖昧だと継続できません。仕事が軌道に乗らず、結局会社員に戻る人もいます。

どうしてフリーランスとして独立したいかを自分自身で深ぼっていきましょう。何が本当の目的かを明確にすることで、活動開始までの計画が見えてきます。

2.ノマドとして活動する職種を決める

目的が決まったらその目的を達成できる職種を選んでいきます。

スキルや経験がない状態でもフリーランスになるなら以下の職種がおすすめです。

・Webライター

・Webデザイナー

・動画編集者

スキルがなくても比較的案件を獲得しやすかったり、仕事をしながらスキルを身につけやすい職種です。また、働く場所や時間、服装などノマドの中でも特に自由度が高いです。

また、自分が好きなことを仕事にしたい場合は、以下のような職種で活動している人もいます。

・カメラマン/写真販売

・SNS/インフルエンサー

このように目的に合わせて職種を洗濯していくことで、自分の目的の達成に一歩近づけます。

3.必要なスキルを習得する

職種がイメージついたらその職種でノマドになるために必要なスキルを習得しましょう。

スクールや独学など自分にあった方法を利用するのがおすすめです。

全く未知の分野のスキルを身につける場合は独学では難しいため、スクールを利用すると、疑問をすぐに解決できるため効率よく学べます。

また、近くにスクールがない人は、オンラインスクールや無料で見られる学習サイト、書籍などの独学で学習していきましょう。

4.まずは副業からスタートする

スキルが身についたら副業としてノマドワーカーの経験を積むために実績を作りましょう。

副業からスタートすると、スキル不足と感じた時に勉強をやり直せる、案件が取れない時にも会社員の収入があれば困らずに済むといったメリットがあり、リスクヘッジになります。

5.本格的にノマドとして活動する

副業で収入が安定したら、フリーランスとして独立することも選択肢の1つとして考えてみましょう。

完全にサラリーマンをやめてフリーランスとして活動していけるようになったり、場所や時間に左右されずに働けるようになったりしたら、本格的にノマドになれたと言えるでしょう。

ただし、独立してすぐはサラリーマンと比べると収入が安定しない可能性があります。ですので、数ヶ月分の生活費程度は貯蓄を作って独立することをおすすめします。

サラリーマンがノマドになるのにおすすめの職業8選

サラリーマンがノマドになるのにおすすめの職業8選

具体的にはどんな職種でノマドになれるの?と思っている方もいると思うので、ここではフリーランスとしてノマドになるのにおすすめな職種を紹介します。

①Webライター

Webライターは、企業サイトやブログなどの依頼を受けて記事を作成します。クラウドソーシングサイトやSNSでの募集に応募して案件を見つけられます。パソコンとインターネット環境があれば誰でも始めることができるので、場所や時間にとらわれず自由な働き方が実現します。

ただ、Webライターの仕事は実績がないうちは単価が低いため、最初から高収入はあまり見込めません。実績を作ったり、専門知識を身につけて得意分野を作ったりすることで、単価の高い案件の依頼がくるので長期的に考えて取り組みましょう。

②Webデザイナー

SNS投稿用の画像、Webサイト、イラストなどのクリエイティブ制作を行います。

簡単な制作物であれば初心者でもクラウドソーシングサイトから案件を獲得することは可能ですが、未経験者の場合は、最初から高単価の依頼を受けることは難しいです。スクール等でスキルをつけて、経験と実績を積んでいくのがおすすめです。

Webデザイナーも場所や時間の制限は少ないので、ノマドに人気な職種です。

③Webサイト運営

自分のWebサイトで新しい記事を投稿したり、既存の記事をリライトしたりする情報更新や管理をすることで、より高い価値を発揮できるサイトに仕上げていく仕事です。

Webサイトの形態によって業務内容は異なります。

サイトにはオウンドメディアとECサイトという大きく2つの形態があります。

オウンドメディアは、読者にとって有益な情報を発信し、信頼を重ねていきます。

一方ECサイトは、商品のPRなど、サイトの収益に繋がる業務が多いです。

場所や時間の制限は少ないので、長期的に自身のWebサイトを立ち上げノマドになりたい人にとってはおすすめです。

④SNS/インフルエンサー

主にSNSでの情報発信によって視聴回数を増やして、世間や人の思考、行動に対して大きな影響を与える仕事です。また、企業からの案件を獲得して、商品販売によって収益を得ることもできます。

ブログ上で日記やコンテンツを配信し多くのPV(ページビュー)を獲得する「ブロガー」

動画共有サービスYouTubeで圧倒的人気を博している「ユーチューバー」

写真共有サービスのInstagramで大勢のフォロワーがいる「インスタグラマー」

などが挙げられます。

自分の好きなことを発信して、直接仕事に繋げたいと思っている人にとっては憧れの職種です。

⑤プログラマー

Webサイトのリニューアルやアプリ開発、プログラミングを行う仕事です。基本的には働く場所や時間は自由な場合が多いですが、業務委託の場合はオフィスへの出社が必要な場合もあります。クラウドソーシングや企業に直接応募して仕事の依頼を受けます。

プログラマーも完全に未経験者だとハードルは高いです。まずは最低限一人でシステム開発ができる知識やスキルをつけなければいけません。しかし、実績がつけば大きな案件の依頼を受けることができるため、高収入も見込めます。

⑥カメラマン/写真販売

写真の撮影やサイト上での写真の販売を行います。

プラットフォームにカメラマンとして登録するか自身でSNSにアップして仕事を獲得します。撮影時はお客様に合わせて場所を移動したり、外で行うこともあるので場所の指定はありますが、カメラが好きな人にとっては、好きなことで仕事をすることが叶う職種です。

⑦アフィリエイター

自身でブログやWebサイトを運営して、自分で書いた記事で商品やサービスの魅力や実状を紹介します。 紹介したものがアフィリエイト(成果報酬型広告)を通して、購入されることで収入を得られます。

1からサイトを立ち上げるので収入までに時間がかかってしまいますが、スキルがつけば高収入も見込めます。場所や時間の制限は少ないので、長期的にスキルをつけていきたい方にとってはおすすめです。

⑧動画編集者

動画編集者は広告用の動画やYoutube用の動画などの制作・編集を行います。

働く場所・時間は問わない場合が多く、クラウドソーシングや企業の募集に直接応募することで仕事を取得します。現在のWebの動画は需要が高いため、単価にこだわらなければ案件獲得は比較的しやすいです。場所や時間の制限は少なく、こちらもノマドに人気な職種になっています。

サラリーマンがノマドになる時の注意点

サラリーマンがノマドになる時の注意点

最後に、サラリーマンがノマドになる時の注意点を2つ紹介します。これからノマドを目指している方は、参考にしてください。

①スキルを身につける

ノマドになる前に、まずはスキルを身につけることが重要です。

スキルがない状態でノマドになると収入が厳しくなり、お金の心配が大きくなって仕事に集中できなくなってしまいます。これでは元も子もないので、まずは最低でも5~10万は稼げるようになってからノマドになるのがおすすめです。

①確定申告・税金を確認する

副業を始める時や独立する時は、確定申告や税金については確認しておくことが重要です。

会社員だと企業が年末調整や給与天引きで対応してくれますが、副業で稼いだ分に関しては自身が手続きをしなければなりません。手続きの申請をしないと、脱税になり罪に問われることもあるのでしっかり確認しておきましょう。

②最初から稼げるわけではないことを覚悟する

全ての職業に当てはまりますが、最初から楽に稼げるわけではないことを頭に入れておいてください。

スキルも実績もないと単価の安い仕事しかもらえないことがほとんどです。

しかし、スキルをつけて実績を積めたら高単価の仕事を任されることも増えていき、サラリーマンの2倍、3倍の給料になることも夢ではないのです。

ですので、最初の数ヶ月は無給を覚悟するくらいの気持ちで取り組みましょう。

まとめ

まとめ

この記事では、サラリーマンがノマドになるための方法を紹介してきました。ノマドは場所や時間にとらわれず自由に働けるという、サラリーマンには経験できない特権があります。しかし、最初から楽にすぐ稼げるわけではありません。スキルを身につけて経験値を積まないとノマドとしては生きていけません。自分に合った方法でノマドになれるようにまずはノマドになりたい目的を明確にして、挑戦していきましょう。