この記事ではこんな人におすすめです。
・Webデザイナーに興味はあるけど、イメージがついていない
・自分のスキルになる、やりがいのある仕事がしたい
・将来も活かせるスキルをつけたい
Webデザイナーの仕事に興味があって具体的にもう少し知りたい!そんな方へ年収や将来性があるのか?、未経験からWebデザイナーのなり方まで紹介していきます。
目次
Webデザイナーとは

Webデザイナーとは、その名の通りWebデザインを行う人のことです。
Webサイトのレイアウトや配色、ページ構成などを考えて、訪問者にとって見やすく分かりやすいデザインを制作します。現在では、さまざまな企業や組織、個人がWebサイトを持つようになっているため、Webデザイナーは社会にとって必要不可欠な存在となっています。
Webデザイナーの年収

Web制作会社で働く会社員の年収の平均は250〜500万程度と言われています。初任給が20万円前後で、その後はスキルや経験などによる昇給が見込まれる企業が多いようです。
フリーランスとして独立する場合の年収の平均は300〜400万円程度です。
フリーランス協会が発表した「フリーランス白書」の調査によると年収600万円以上のフリーランスが全体の4割を占めており、年収1000万円以上のフリーランスも10%前後いることが判明しております。
フリーランスの場合は、働けば働くほど自分の報酬になるため、努力次第で給与が大きく変わります。
フリーランスで活動することは簡単ではないものの、Web制作のニーズは高まり続けているため夢も大きい働き方です。
Webデザイナーの仕事内容

仕事内容
Webデザインは一般的に以上の工程で進めていきます。
①ヒアリング
顧客から希望するWebサイトの要件をヒアリングします。Webサイトの完成像や目的を明確にして、達成するための施策を企画書にまとめます。
②コンセプト設計
コンセプトとはWebサイトの方向性のことです。Webサイトの訪問者の属性をペルソナとして設定し、競合のWebサイトから踏襲する部分と、差別化する部分を明確にすることで、Webサイトのコンセプトを明確にします。
③ワイヤーフレームの作成
ワイヤーフレームとはWebサイトのレイアウトの骨格となるデザイン案です。Webサイトの詳細な見た目ではなく、ヘッダーやフッター、サイドバー、検索ボックスなどのWebサイトの構成要素の配置などを決めるためのデザイン案を作成します。
④グラフィックの制作
Webサイトの詳細なデザインを制作する工程です。Webサイト全体のデザインから、ロゴやバナー画像など各パーツのデザインを制作します。全てのデザインを制作するのではなく、インターネットで公開されている写真やイラスト素材を使って、Webサイトのデザインに取り入れることもあります。
⑤コーディング
コーディングとは、グラフィック制作で作られたWebデザインをもとに、HTMLやCSSを記述してWebサイトの実装を行う工程です。最近ではアニメーションなどの動的なWebサイトを実装するためにJavaScriptというプログラミング言語を使用することや、ECサイトやCMSなどでデータベースと連携したWebサイトを制作することもあります。
⑥テスト
Webサイトが一通り制作できたらテストを実施します。Webサイトに誤字脱字がないかチェックし、ページ間のリンクの遷移が正常に行われるかもチェックします。検索機能や会員登録機能など、Webサイトに実装されている様々な機能についても、網羅的にチェックします。
また機能面だけでなく、Webサイトのユーザビリティに関してのテストもWebデザイナーの受け持つ範囲です。具体的に第三者にWebサイトを使用してもらい、インタビューをして使い勝手を検証することもあります。
Webデザイナーの働き方の種類
Webデザインは制作ツールと環境さえ整えばどこでも仕事できるため、他業種に比較すると働き方や活躍の場が広いです。ここでは3つの働き方の種類があります。
・インハウスデザイナー
インハウスデザイナーとは、企業のWeb制作部や広告宣伝部などに所属してWebサイトを制作するデザイナーのことです。規模の小さな企業では、インハウスデザイナーが自分一人のみというケースも少なくありません。
規模が大きい企業の場合、複数のインハウスデザイナーを抱えていることがあります。
デザイナーごとに、Webサイト担当や、チラシやパンフレットなどの紙媒体の担当など、業務が分担されているケースもあります。
また、デザイナーのための専門部署である「クリエイティブ事業部」などを設けている企業もあります。
・広告代理店・制作会社
広告代理店や制作会社は、クライアントからWebサイトの制作を依頼されて仕事をする会社です。
特に広告代理店では、Webサイトだけでなく、テレビや雑誌、インターネットなど様々な媒体を活用した広告戦略の立案や広告制作に携わることができます。
広告代理店や制作会社ではほかのデザイナーや別の職種の社員と協力しながら業務を進めることが一般的です。
そのためほかの社員とのコミュニケーション能力が必要です。広告代理店や制作会社ではWeb制作を専門的に行えるため、業務を通じて幅広いスキルを身につけられます。
・業務委託・フリーランス
フリーランスや業務委託を中心に仕事をするWebデザイナーもいます。フリーランスの場合、Webサイトの制作だけでなく、営業や経理など様々な業務を自分一人で行わなければなりません。
最近では、クラウドソーシングやフリーランス向けのエージェントなどが普及しているため、これらを使うと効率良く案件の受注が可能です。
業務委託やフリーランスの働き方は、収入面ではどうしても比較的不安定です。
業務委託やフリーランスで働く場合は、Webデザイナーとしてスキルだけでなく、自己管理をしっかり行い、仕事とプライベートのメリハリを利かせた生活をするための工夫も必要となります。
未経験からWebデザイナーになるには?

未経験からwebデザイナーになるには、スクールやオンライン講座を受講し、スキルを身に付けるのが近道です。スクールや講座では、基礎知識から体系的にデザインを学べます。
プロの講師からアドバイスやフィードバックがもらえるので、疑問点を解決できたり、自分のスキルを客観視できたりするのが大きなメリットです。
働きながら勉強したい人は、オンラインで受講できるスクール・講座がよいでしょう。場所や時間の制約がほぼなく、スキマ時間で効率的に学べます。
スクールを選ぶときは、学習内容やカリキュラムの確認が欠かせません。受講期間が決められているスクールもあるので、予算のほか取れる時間の試算も必要です。
・独学でマイペースにスキルを身に付ける場合
スクールに通う時間がない人や費用を抑えたい人には、独学でwebデザイナーのスキルを身に付ける方法もあります。自分のペースで学べるため、仕事が忙しい人でも無理なく続けられるでしょう。
独学でwebデザインを学ぶときは、自分の知識レベルに合ったものを選ぶことが大切です。まったくデザインの知識がない段階で、上級者用のテキストを選んでしまうと、大半の内容を理解できずに挫折してしまうかもしれません。
また、独学では知識のインプットがメインとなります。制作したデザインへのアドバイスやフィードバックを受けられない点には注意が必要です。
Webデザイナーの将来性

Webサイトの将来性は期待できると言えます。
Webサイトの多くは広告として制作されます。電通の「2021年(令和3年)日本の広告費」の調査では、インターネット広告費がマスコミ四媒体広告費を初めて上回ったことが報告されました。
Webサイトに掲載される広告には、ディスプレイ広告やリスティング広告など様々な種類があります。
またパソコンだけでなくスマートフォンの市場規模も増加傾向で、Webサイト制作の仕事は今後も需要があると考えても良いでしょう。
また、Webサイト制作の手法は従来のものから変わりつつあります。WordPressのようなCMSに加えて、専門的なスキルがなくてもWebサイトを持てるノーコード(NoCode)と呼ばれる技術も普及し、見た目の優れたサイト制作はより身近なものになりました。
スキルなしでWebサイトの制作が可能なノーコードはWebデザイナーにとって脅威に感じられるかもしれませんが、ノーコードにおいても細かな目的を満たすアクセシビリティなデザイン提案ができるWebデザイナーは必要です。
このような業界動向からもWebデザイナーの需要は増加することが予想されます。
副業としてのWebデザイナーの将来性
副業の場合、使える時間が制限されていたりとフルコミットでWebサイト制作を引き受けるような働き方は難しく、受注できる仕事範囲は限られているのが実情です。
ただし、クラウドソーシングなどを使うことで、バナーのデザインやコーディングだけといった、Webサイトの一部の制作を任される働き方も可能です。自分のスキル次第で、本業以上の収入を稼ぐことも不可能ではなく、企業所属のWebデザイナーが独立する手段として活用されているのも副業Webデザイナーの特徴です。
フリーランスとしてのWebデザイナーの将来性
副業が盛んな一方で、フリーランス一本で生活していくのは厳しいといえます。特にWebデザイナーの分野ではフリーランスは難しいともいわれています。
その理由として、こだわればこだわるほどデザイン業は労働時間が長くなり、修正対応の多さや安価にWebサイトを作れる各種ツールの台頭などがあります。クリエイティブな仕事といっても、Webデザイナーはあくまでもクライアントワークです。クライアントが満足する制作物ができるまでには、Webデザイナーとして高いスキルが必要なだけでなく、円滑なコミュニケーションも欠かせません。
またフリーランスは営業や経理なども自分でやらなければなりません。自由な生活にあこがれてフリーランスを目指す方が多いのですが、向き不向きのある働き方なので適性を見極める必要があります。
未経験からWebデザイナーになった人のリアルな声

未経験からWebデザイナーになった人のリアルな声を紹介します。
・運送業→Webデザイナー(男性)
Web業界で活躍したいのなら”本当に好きなのか”を自分に問いかけてみてください。ただなんとなく面白そうでなく、好きでやりたいことであれば、必ずできると思います。
大学卒業後、運送関係の仕事をしていましたが将来を考えて転職を決意。元々デザインに興味を持っており、友人がキャリアスクールなどスクールでWebデザインを受講していて会話の中から興味をもったのが受講のきっかけです。現在のWeb制作会社では、得たスキルも資格もすべて活かせています。
・営業事務→Webデザイナー(女性)
ものづくりやデザインが好きであれば、異業種からでも転職できます。業界では、ウェブデザイン、コーディング、何か一つを極めるのではなく、何でもできるジェネラリストが求められていると思います。
営業事務の業務に携わるうち、自分にしかできない、やりがいを強く感じられる仕事に就きたいと思うようになったのです。”手に職をつけられ、一生続けられる仕事”探していたため、スクールで学んで自分にスキルをつけようと決意しました。
・保険会社事務→Webデザイナー(女性)
当時は大きい企業で福利厚生も手厚かったし安定していたけど、マニュアルに沿った業務作業にモヤモヤしていました。でも今は事務と副業のWebデザイナーを通して色々学ぶこともできたりと心がワクワクすることを見つけることができました。事務のスキルしかないところからスキルを身につけることができ、自分にも自信がつきました。
まとめ
Webデザイナーについて説明させていただきました。年収や働き方などいろいろまとめたので、参考にしてみて欲しいです。
Webデザイナーを目指す方の多くは自分にしかできない、やりがいを強く感じられる仕事や手に職をつけられ、一生続けられる仕事に就きたいと思う方が多いようです。
副業や転職を考える場合は、仕事しながらの場合は時間も限られるためキャリアスクールなどオンラインで学ぶことが効率よく早く叶えられるようです。