「好きなことを仕事にしたい!」「時間や場所に縛られず働きたい!」
そんなふうに思ったことはありますか?
自分に合った働き方ができる“起業”に憧れを持つ方も多いですよね。
男性に比べるとまだまだ割合は少ないものの、実は最近、女性の起業が増えているんです。
「好きなことや強みを生かして仕事をしたい」
「育児と両立しながら仕事をしたい」
そんな理想を叶えることのできる起業ですが、
どんな仕事を選んだらいいのか、どんなやり方があるのか、どんな準備が必要なのか、不安な部分も多いですよね。
本記事は、これから起業したいと考えている女性に向けて、起業したい女性におすすめの職種と起業するために必要なことをまとめました。
目次/INDEX |
・女性が起業する方法 ・女性でも起業しやすい職種を見つけるポイント ・女性起業におすすめの職種9選 ・女性が起業するメリットとデメリット ・女性が「起業したい!」と思ったときの流れ ・女性起業家の成功事例 ・起業で成功しやすい女性の共通点 ・まとめ |
目次
女性が起業する方法

まず、起業にはいくつかの方法がありますが、今回は代表的な4つの方法を紹介します。
①個人事業主
②法人設立
③代理店業務
④フランチャイズ
どの方法が自分に合っているのか確認してみてください。
個人事業主
起業するときに一番基本的なのが個人事業主として事業をスタートする形です。
税務署で開業届けを提出すると個人事業主となります。
手続きも簡単ですので、スモールビジネスをはじめるにはぴったりの方法です。
法人に比べると社会的信用はありませんが、開業にかかる経費をおさえることが出来ます。
ただ、規模が大きくなってきた場合には、節税効果の高い法人化を目指すのがおすすめです。
法人設立
法人設立は、個人事業主よりも社会的信用が高く、
個人事業主として起業し、利益が大きくなってきたタイミングで法人を設立する方もいらっしゃいます。
利益が増えてきた場合や規模が大きい場合には、節税効果が高い法人設立がおすすめです。
代理店業務
代理店業務は、保険会社などで多く使われている制度で、
提供元の会社の製品やサービスなどの取引業務を代理でおこなう制度です。
提供元の会社のブランドや知名度があるので、安定した売上を見込めますし、
販売のノウハウなども提供してもらうことができるので、経験の浅い人でも挑戦しやすいのが特徴です。
フランチャイズ
フランチャイズは、本部(フランチャイザー)に加盟金やロイヤリティ(使用料)を支払い、商標の使用権や商品・サービスの販売権、経営サポートなどを受けることのできる仕組みです。
既にマニュアルが設けられている場合も多く、自由は効きにくいですが、
すでに知名度のある店舗の運営ができるので、失敗するリスクが低いのが特徴です。
起業にはたくさんの方法があります。
自分のやりたいことや理想の働き方から、自分に合った形を見つけて見てください。
女性でも起業しやすい職種を見つけるポイント

いざ起業をするとなったとき、どんな職種で起業するのか、迷いますよね。
ここでは、女性が起業するときに、職種を選ぶ上で気を付けるべきポイントを4つ紹介します!
継続して利益が見込める
女性が無理なく起業をし、成功するためには、継続して利益が見込めることがポイントです。
起業には、どんな仕事でもある程度の資金が必要になってきますし、事業をはじめてからもかかる固定費を回収していくには、継続して利益を出し続けていかなければなりません。
そのため事前に、継続して収益が見込める分野をリサーチしてからはじめる必要があります。
固定費が少ない
固定費の少なさも、職種選びのポイントです。
前述のとおり、起業にはある程度の資金が必要であり、その後も固定費が毎月かかってきます。
事業が成功しなければ行き詰まり、事業のみならず、生活が苦しくなるリスクもあります。
そのため、起業する職種選びでは、固定費がなるべく抑えられる職種を選ぶのもポイントのひとつです。
自分の強みを生かせる
自分の経験や強みを生かした仕事は、他事業との差別化をはかることもできます。
自分の趣味や経験、女性ならではの特性を生かした職種を選ぶのもおすすめです。
自分の好きなことや得意なことを仕事にすれば、
挫折もしにくく、続けられやすいというメリットもあります。
ワークライフバランスが取れる
女性が起業する際に大事になるのが「ワークライフバランス」です。
会社に勤めていれば育休制度や有給制度を使うことも出来ますが、起業して仕事をする場合、そのような制度はありません。
そのため、例えば体調を崩した場合や、子供が熱を出して休まなければならない場合などに業務が滞り、売上が落ち込む場合もあります。
女性が起業する場合には、このような生活や家庭と仕事とのバランスを考えていく必要があります。
将来的な可能性も考慮しながら、起業や職種選びをしていくことが大事です。
女性起業におすすめの職種9選

①飲食系
料理が好きだったり、スイーツやコーヒー、お酒などにこだわりがある方には飲食系の起業もおすすめです。
飲食系には以下のようなものがあります▼
・レストラン
・カフェ
・喫茶店
・バーやスナック
・移動販売
店舗を構えると固定費もかさみますが、移動販売であれば初期費用をおさえることができるので、移動販売からはじめるのがおすすめです。
②美容サロン系
美容系サロンやリラクゼーションなどは、女性ならではの特性を生かすことができるので、女性の起業におすすめの職種です。
サロン系には以下のようなものがあります▼
・ヘアサロン
・ネイルサロン
・エステサロン
・脱毛サロン
・リラクゼーションサロン
・マッサージ
・ヨガやピラティスサロン
自宅や出張などでできますが、器具や設備などの費用が高いものも多く、初期費用は高くなりがちです。
資格が必要な仕事もありますので、注意が必要です。
③教室・セミナー系
料理教室やハンドメイド教室など、教室・セミナー系の起業もおすすめです。
自分の強みやスキルを生かしてはじめやすいですし、
自宅の一部を使ったり、オンラインセミナーにしたりすれば、費用を抑えることもできます。
教室・セミナー系には以下のようなものがあります▼
・料理教室
・ハンドメイド教室
・ピアノ教室
・英語教室
・マナー教室
・ベビーマッサージ教室
・産後ヨガ
女性向けの内容の教室やセミナーであれば、女性としての特性を活かすこともできます。
資格などがあれば、より信頼を得ることができます。
④育児系
子育ての経験がある方には、育児系のビジネスもおすすめです。
子育て系には以下のようなものがあります▼
・子育てサロン
・ベビーマッサージ教室
・ベビーシッター
こちらも店舗を持たず、自宅の一部を使って起業出来ますので、初期費用をおさえることができ、はじめやすい職種です。
⑤ネットショップ系
実店舗を持たず、オンラインだけでもはじめやすいネットショップも、はじめやすい職種の一つです。
自分の作ったハンドメイド作品を販売するなど、自分の趣味や得意を生かすことができるので、女性にも人気の高い職種です。
実店舗を持たずにはじめられるので、固定費をおさえることができ、初期費用をおさえることができます。
⑥ネットビジネス系
ネットビジネス系は、パソコン1つでできるものがほとんどで、自宅やカフェなどで仕事ができるため、
初期費用も固定費も少なく、低リスクではじめられるのが特徴です。
ネットビジネス系には以下のようなものがあります▼
・アフィリエイト
・SNS運用代行
・YouTuber
・note
一度仕組みを作ってしまうと、ある程度安定した収入が見込めるビジネスもあります。
⑦代行ビジネス系
代行ビジネスは、個人や起業の代わりに仕事の一部をおこなう業務です。
家事を代行する家事代行サービスや、買い物代行、運転代行、引っ越し代行など、職種は多岐にわたります。
代行ビジネス系には以下のようなものがあります▼
・家事代行
・買い物代行
・運転代行
・ハウスクリーニング
・引っ越し代行
・営業代行
個人事業主としてはじめることも出来ますし、
多くの企業が代行ビジネスのフランチャイズ展開をはじめているので、フランチャイズに加盟するのも一つです。
⑧Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザインをしたり、バナーを作成したりする仕事です。
クラウドソーシングなどから案件を獲得して仕事をはじめることができるので、比較的はじめやすい職種です。
Webデザイナーは資格がなくてもできる仕事ではありますが、
実績やスキルで仕事を任せてもらえるかどうかが決まる職種でもありますので、
Webデザインに関わる資格をとったり、Webデザインスクールなどで勉強するのもおすすめです。
⑨Webライター
Webライターは、Webメディアの記事を執筆する仕事で、未経験空でもはじめやすいのが特徴です。
在宅でもできるため、家事育児と両立しておこなうことができますし、時間も自分で決めて仕事ができるため、
自分の生活に合わせて仕事しやすいのがおすすめです。
Webデザイナー同様、クラウドソーシング等を使って案件を獲得し仕事をはじめていくことができるので、経験が無くてもはじめやすい職種です。
ここでは起業したい女性におすすめの職種を9つ紹介しました。
自分の生活に合う仕事や、自分の経験・スキルを生かせそうな職種を選んでみてください。
女性が起業するメリットとデメリット

女性が起業するメリット
女性ならではの視点から起業できる
近年の女性の社会進出に伴い、女性視点からの女性ならではのサービスが求められるようになりました。
男性では理解しにくい女性ならではの悩みには、
女性視点からのアイデアの方が、ニーズを満たしやすいというメリットもあります。
時間的な自由が手に入れられる
時間的な自由が手に入れられることもメリットのひとつです。
企業に勤めていれば、決まった時間に仕事をしたり、場所も縛られていたりしますが、
起業をすれば時間も場所も自分で選択することができます。
自分の生活に合わせて仕事の時間や場所を選ぶことができるので、時間的な余裕も生まれます。
経済的に自立できる
男女平等が叫ばれる中でも、いまだに男女の賃金格差や雇用状況には差があります。
また、終身雇用制度が崩れつつある今、男性の賃金もなかなか上がらず、
金銭面を男性に依存する形で成り立っていた時代は終わりつつあります。
そんないざというとき、自分や子供を守っていくためには、女性が経済的に自立している必要があります。
女性が起業するデメリット
仕事と生活や家庭とのバランスが難しい
特に家庭や子供を持つ女性は、起業をすることで、家庭や育児に使う時間が少なくなったり、それまでより仕事中心の生活になりがちです。
起業をするのであれば、ある程度プライベートの犠牲も伴うということは、加味して考えておかなければなりません。
公的なサポートが受けられない
企業に勤めている女性であれば、受けられる育休制度や有給制度なども、
起業していれば受けることができません。
休んでいる間に売上が落ちるリスクもありますし、周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
安定的な収入が得にくい
一度システムを作ってしまえばある程度安定した収入が入るビジネスもありますが、
基本的に、会社員のように固定給ではないため、毎月売上が上がったり、下がったりで安定しません。
女性が起業するときに準備すべきことと起業までの流れ

①起業する分野を決め、アイデア出しをする
まずはニーズのある分野を探し、サービスや商品のアイデア出しをします。
自分のアイデアはもちろんですが、ユーザーのニーズに合ったものを提供していくことが、利益を出し続ける上では大切になります。
②アイデアの需要をリサーチする
どのようなものやサービスを提供するかが決まったら、次はアイデアの需要があるかリサーチすることも大事です。
いいアイデアでも、ユーザーに求められているものでないと、利益を出すことは出来ませんし、利益を出し続けていくことも難しいためです。
③競合調査
どんなものやサービスを提供していくかが決まったら、似たようなものやサービスを提供している競合の調査も行ないます。
競合がどんな人に向けて、どんな商品を提供しているのかをリサーチすることで、他社との差別化をすることができます。
差別化した商品を打ち出していくことで、まだ満たされていない顧客ニーズを満たすことができ、利益も出し続けやすくなります。
④事業計画書の作成
提供する商品やターゲットが決まってきたら、事業計画書を作成します。
具体的なターゲットを選定したり、競合調査を行ったりして、事業の軸を固めていきます。
起業を夢で終わらせないようにするためにも、どのように販売していくか、何にいくら使うのかなど、実現可能な計画を詰めていくことが大切です。
⑤起業に必要な資金を算出する
具体的な事業計画が固まってきたら、起業に必要な資金を算出します。
融資を行う場合は、限度額や返済期間などが決まっていますので、どのくらい利益が見込めるかなど、ある程度想定して計画的に借りていく必要があります。
資金には、設備資金と運転資金の大きく2つがあります。
設備資金:事業に必要な設備にかかる資金
(パソコン、イス、デスク、冷蔵庫など)
運転資金:事業をしていく中でかかる資金
(仕入れ、水道光熱費、人件費など)
運転資金に関しては、事業をはじめる前には想定しきれない部分がありますが、
一般的には3~6か月分を事業を開始するまでに用意しておくと良いでしょう。
⑥資金調達
事業計画や資金の算出を行えたら、いよいよ資金調達を行います。
初期費用の調達方法はこんなものがあります▼
・貯金
・国や自治体の助成金、補助金を利用する
・金融機関からの融資
・投資家やベンチャーキャピタルから出資を受ける
・クラウドファンディング
女性の起業を支援する助成金や補助金もたくさんありますので、うまく活用しながら資金調達をしていきましょう。
⑦法的な手続き
起業に必要な法的な手続きもあります。
開業届
開業したら1ヵ月以内に開業届を税務署に提出します。
開業届の用紙は税務署にありますので、税務署にて記入し、その場で提出することで手続きが完了します。
社会保険の手続き
1人で事業を行っていくのであれば必要ありませんが、人を雇っていく場合であれば、労働保険に加入する必要があります。
労働保険の加入手続きは、労働基準監督署と公共職業安定所(ハローワーク)で行います。
5人以上の従業員を雇う場合は、健康保険と厚生年金に加入する必要もあります。
⑧セミナーやイベント、交流会等で人脈を広げる
事業を行っていく上で人脈を広げていくこともとても大事です。
人脈を広げておくことで、例えば、出資やクラウドファンディングなど資金調達を行うときに有利になる可能性もありますし、
事業をはじめてからも、仕事を依頼されるチャンスが増えたり、事業仲間からアドバイスをもらうこともできたりします。
セミナーやイベント、交流会などに積極的に参加し、名刺交換を行ったり、SNSで繋がっておくことで、人脈を広げやすくなります。
⑨事前に小さくはじめる
事業計画、資金調達を進めながら、まずは事前に小さく事業をはじめていくことをおすすめします。
まずはHPやSNS、Webサイトの運営をはじめ、実際のクライアントとやり取りをして、実際の声を集めていくところからはじめましょう。
実際の声を聞いたり、クライアントに対してテスト販売をしてみたりしながら、
求められている商品とはなにか、少しずつ軌道修正していくことで、ニーズのある商品を届けることができるようになります。
ニーズのある商品を作成し、少しずつ販売の規模を拡大して、事業を大きくしていきましょう!
起業で成功しやすい女性の共通点

ここまで起業したい女性におすすめの職種や、起業に必要なことをご紹介してきました。
でも、いざ起業したいと思っても、自分には向いているのか、上手くいくのかを不安を感じる方もいらっしゃいますよね。
どんな方が起業で成功しやすいのか、その共通点をあげてみました。
起業で成功しやすい女性の特徴
①行動力がある
②前向きに考えることができる
③好奇心旺盛
④素直、謙虚である
⑤失敗から学ぶことのできる人
⑥自律心のある人
アイデアを思いつくだけでなく、実際に行動にうつしていけるくらい行動力のある人でないと起業や、事業を開始しても経営を続けていくことは難しいです。
また、事業を行っていく上で失敗はつきもの。失敗も糧にして、常に前向きに学び続ける姿勢がなければ、事業で利益を出し続けていくことは難しいといえます。
1人で起業をしたとしても、様々な人からアドバイスをもらうことで事業はよくなっていきますので、素直にアドバイスを受け入れていく謙虚な姿勢も必要です。
女性起業家の成功事例

米良はるかさん
米良はるかさんは、READYFOR株式会社の代表取締役です。
日本最大のクラウドファンディングサービス「Readyfor」を設立し、2014年に法人化しました。
資金面からやりたいことができない人に向けて、インターネットを活用して資金を募り、夢の後押しをするクラウドファンディングサービスを、日本ではじめて立ち上げた第一人者です。
2012年には、日本最年少としてダボス会議にも参加しました。
【Ready for公式HP】
【Twitter】
永岡里菜さん
永岡里菜さんは、株式会社おてつたびの代表取締役です。
「おてつたび」とは、お手伝いと旅を掛け合わせた造語で、2018年に法人設立。
地域の問題や悩みを地域外に住む旅行者がお手伝いするサービスを提供しています。
永岡さんは大学卒業後、イベント企画・制作会社に入社しており、フリーランスを経て、株式会社おてつたびを創業しました。
【おてつたび 公式HP】
【おてつたび 公式Twitter】
【本人Twitter】
近藤麻理恵さん
「こんまり」としても有名な近藤麻理恵さんは、“片付けコンサルタント”としてメディアでも活躍し、今や日本だけでなく、アメリカでも有名な女性起業家の1人です。
近藤さんも、もともと一般企業に勤める営業社員でしたが、起業やサービスの構築などについてイチから学び、大成功した女性起業家です。
【こんまり公式HP】
まとめ

今回は起業したい女性におすすめの職種や、起業する前に準備すべきことなどを紹介してきました。
近年、起業する女性は増えています。
自分の好きなことを仕事にできたり、時間や場所に縛られずに仕事や生活ができるので、
起業したい!と考えている方はぜひ、アイデアだけでなく、行動にうつしてみてください。
自分のアイデアを形にできる起業は、やりがいがある反面、計画的に準備を進めていかないとリスクを伴うものでもあります。
起業してみたい!と考えている方は本記事をぜひ参考にしてみてください!